夏のメンズ肌はテカリや脂っぽさが気になりますが、冬のメンズ肌はどうでしょうか?洗顔後しばらくすると、笑った瞬間に頬がパリッなんてことはありませんか?
ホルモンバランスの関係で、男性は女性に比べると皮脂の分泌が活発です。
そのため、テカリやベタつきが気になり、ついついさっぱりとしたケアを好みがちですよね。
汗や皮脂の分泌が活発な夏であれば肌の乾燥も気になりませんが、気温が低く空気の乾燥を感じやすい冬は、さっぱりケアではきれいな肌を保つことはできません。
この記事で冬の正しいスキンケア方法を確認して、乾燥に負けないきれいな肌を保ちましょう。
目 次
男性の肌が冬になると乾燥する3つの原因
生理機能の低下
冬になると気温が下がり、血流が悪くなりがちです。
その結果、肌に充分な栄養を送ることができず、肌が栄養不足になりバリア機能が低下します。
バリア機能には細菌などの異物の侵入を防ぐ役割と、肌内部の水分の蒸発を防ぐ役割があります。
冬になると肌のバリア機能が低下するため、水分が蒸発しやすくなり乾燥肌になってしまうのです。
圧倒的な保湿不足
冬になると男性の肌が乾燥する理由に、圧倒的な保湿不足が挙げられます。
男性は皮脂分泌量が多いのですが水分量は少なく、その量は女性の半分程度ともいわれています。
女性は冬になると乾燥対策のために保湿ケアに力を入れますが、男性の場合は保湿ケアどころかスキンケアさえ行っていないという人も。
もともと肌の水分量が少ない上に保湿ケアを行わないのですから、肌が乾燥するのも当然と言えば当然です。
冬の長風呂
夏はシャワーで済ませていても、冬になるとしっかり湯船に浸かる人も多いと思います。
でも、その長風呂が乾燥肌の原因になることをご存知でしたか?
肌の表面は角質層で覆われていて、角質層には肌の保湿成分であるセラミドが存在します。
長時間湯船につかることで、セラミドや皮脂と言った保湿効果がある成分が流れ出すため肌が乾燥しやすくなります。
冬の乾燥対策!正しいスキンケア方法
カミソリを使った髭剃りの手順
毎日行う髭剃りですが、やり方によっては肌の角質を傷つけかねません。
角質が傷つけられると、バリア機能が低下して乾燥肌の原因になります。
まずは、カミソリを使った正しい髭剃りの方法を確認しましょう。
カミソリでヒゲを剃る場合は、先に洗顔を行います。
あらかじめ顔を洗うことによって、ヒゲと肌がやわらかくなり、カミソリの抵抗を減らせるからです。
もし時間にゆとりがあれば、濡れタオルをレンジでチンして蒸しタオルをつくり、顔に当ててから髭を剃るとよいでしょう。
洗顔後、シェービング剤を肌につけて、毛流れに沿ってやさしくカミソリを動かします。
このとき、決して肌に強く押し当てないように注意しましょう。
カミソリの刃が肌に当たると、角質を削り取ってしまいます。
毛流れにそって髭剃りをしたあと、もし髭が残っていたら再度シェービング剤をつけて今度は毛流れに逆らってカミソリを動かします。
毛流れに沿ってカミソリを動かすよりも肌への負担が大きくなるので、あくまでも短めのストロークで丁寧にヒゲを剃りましょう。
最後に、肌に残ったシェービング剤や剃った後の髭をぬるま湯でしっかりと洗い流します。
電気シェーバーを使った髭剃りの手順
電気シェーバーで髭を剃る場合は、洗顔の前に髭を剃ります。
電気シェーバーは髭が乾いた状態でも剃ることができるためです。
ただし肌を保護するために、プレシェーブ剤をつけることをお忘れなく。
シェーバーを髭に対して垂直に当てて、毛流れに逆らうように動かします。
髭剃り後は洗顔料を使って顔を洗いましょう。
うるおいを残して汚れを落とす洗顔方法
冬は汗をかかないからと言って、水やお湯だけで洗顔をすませてはいませんか?目には見えなくても、汗や皮脂などで顔は想像以上に汚れています。
水やお湯だけでは、皮脂汚れを落とすことができないので洗顔料を使って顔を洗いましょう。
乾燥肌をケアする洗顔方法のポイントは、全部で3つあります。
洗顔料をしっかりと泡立てる
洗顔料が泡立っていないと、毛穴の奥の皮脂汚れを落とすことはできません。
泡立てネットを使って、しっかりと泡立てましょう。
ゴシゴシとこすらない
ゴシゴシとこすることで、肌への負担が大きくなります。
またせっかく泡立てた泡が潰れてしまい、洗浄力を発揮することができません。
32度程度のぬるま湯で洗う
冷たすぎると皮脂が固まり、熱すぎると肌の水分が蒸発してしまいます。
すすぎ残しも乾燥肌や肌荒れの原因になるので、泡が残らないようにしっかりとすすぎましょう。
保湿効果を高める化粧水の付け方
洗顔後、清潔なタオルで水分を拭き取ったら、すぐに化粧水をつけましょう。
洗顔から化粧水までの時間が開くと、肌の水分がどんどん蒸発してしまいます。
冬の乾燥対策におすすめなのは、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合された化粧水です。
清潔な手、もしくはコットンに適量取り、顔の中心から外側に向かってやさしくなじませます。
顔全体になじませたら、目尻や髭剃り後の口元など乾燥が気になる部分に二度付けしてください。
化粧水をつけ終わったら、両手で顔を覆うようにしてハンドパックしてみてください。
浸透力が高まり保湿効果がアップしますよ。
冬のスキンケアなら乳液もわすれずに
男性のスキンケアは「化粧水で終了」ということも多いと思いますが、冬の乾燥肌対策をするのなら乳液は欠かせません。
化粧水は肌に水分をあたえて保湿をする役割があり、乳液は肌に油分をあたえて肌をなめらかに整える効果があります。
また、化粧水のあとに乳液を使うことで、肌の水分が蒸発することを防ぐ役割もあります。
清潔な手に適量を取り、両手のひらを数回こすり合わせて乳液を手のひらに広げます。
そのまま手のひらで顔を包むようにして乳液をつけましょう。
手のひらに伸ばすことによって乳液が体温で温められるため、肌への浸透力もアップします。
もしどうしても化粧水と乳液の両方を使うのは面倒くさいという場合は、1本で化粧水+乳液の働きをするオールインワンタイプを選ぶといいですよ。
乾燥肌を放置するとどうなる?
ニキビ・たるみなどの肌荒れを引き起こす
乾燥肌を放置すると、ニキビやシワ、たるみ、くすみなどの肌荒れの原因になります。
「乾燥肌でニキビ?」と驚かれるかもしれませんが、乾燥肌の人は肌の生まれ変わりが上手にできないため、古い角質が肌に残りやすいのです。
残った角質に皮脂が混じると角栓となり、角栓が毛穴をふさぐことでニキビになります。
古い角質が肌に残ることでくすみの原因にもなりますし、水分不足の肌はシワやたるみの原因にもなります。
乾燥肌は老けた印象をあたえる
同じ年齢でも、若く見える人と老けて見える人がいます。
原因はさまざまですが、その中の一つに肌の状態があります。
肌艶がよければ年齢よりも若々しく、元気な印象をあたえることができます。
反対に、くすみやたるみがあると、年齢よりも老けて見られます。
アニメの登場人物の年齢を、ほうれい線で表すのはこのためです。
乾燥肌をきちんとケアして、ビジネスシーンでもプライベートでも若々しい印象をあたえたいですね。
自己管理ができない印象をあたえる
肌がきれいな男性に比べると、対策もせずに肌荒れを放置している男性は自己管理ができない人という印象をあたえてしまいます。
「男がスキンケアなんて……」と言う時代はもう終わりました。
今では男性用化粧品もたくさん販売されていますし、メンズエステも市民権を得ています。
男性でも日常的にスキンケアをしている人は少なくありません。
人は見た目が9割と言われています。
肌以外のスペックが同等なら、肌がきれいな人の方が相手にきちんとした印象を与えることができるでしょう。
まとめ
- 冬に男性の肌が乾燥するのは、生理機能の低下・保湿不足・長風呂が原因。
- 肌に負担をかけない髭剃り方法は、カミソリか電気シェーバーかで手順が変わる。
- 洗顔・化粧水はもちろん、冬のスキンケアでは乳液を欠かさずにつけること。
- 乾燥肌を放置すると肌荒れを起こし、老けた印象や自己管理ができない人という印象をあたえる。
肌がきれいになれば、相手にあたえる印象は今よりもっとよくなります。
冬だから、体質だからと諦めずに、正しいスキンケア方法で乾燥肌対策を行いましょう。